救急ナースの中には、ドクターヘリに同乗したりトリアージを行ったりするナースがいます。
最も知られているのは、救急外来で働くナースではないでしょうか。
救急救命センターなどの救急外来には、緊急措置を要する重体の患者さんが次々と搬送されてきます。
持病が重症化した人や交通事故による怪我など、状況は様々です。
中には意識がなく、コミュニケーションを取れないような人もいます。
どのような場合においても、救急ナースは状況を見極め、お医者さんの指示のもと適切に迅速な対応を行わなければなりません。
専門外来であれば、特定分野の専門知識を持ったスペシャリストを求められる傾向にありますが、救急外来の場合はあらゆる状況に対応するジェネラリストであることが求められます。
救急医療のジェネラリストになるためには、総合的な知識とスキルを身につける必要があります。
救急ナースとして活躍できる資格の一つに、救急看護認定看護師があります。
救急看護認定看護師の資格は、高い救命スキルを習得したことが認められ、救急救命センターで他の看護師さんを指導する立場に立てるのです。
救急看護認定看護師になるには、5年以上の看護師経験のうち救急看護の経験が3年以上あり、615時間以上の研修を受けた後、認定試験に合格しなければなりません。
他にも、救急ナースの資格としてDMATと呼ばれる災害派遣医療チームの資格があります。
4日間の養成研修を受け試験に合格すれば、日本DMAT隊員の資格を得られます。
この資格があれば、災害現場に派遣されて救急ナースの手腕を発揮できるのです。
このように、プラスアルファの資格を取得できれば、医療現場の最前線で活躍できる看護師になれるでしょう。